久留米大学研究者紹介
中島 洋子の教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
年月日 概要
2000/度~2005/度 老年看護方法論において『高齢者模擬体験』セットを装着し、様々な日常の行動や動作を体験し、高齢者の身体的心理的な特徴を理解する。高齢者の患者設定を行い、おむつ着用の体験を通して高齢者の心理を理解し、おむつはずしの重要性を考える。ワークシートを用い、授業目標の到達度を確認し、演習方法・ワークシート等の検討を行っている。実際にこれらを体験することで、高齢者の身体的特性や心理等を理解できた。2006・2007・2008年度は、老年看護学概論の授業で『高齢者模擬体験と地域の高齢者との交流』を組み合わせ、高齢者およびその特性の理解につながるようにした。一方おむつ装着体験は、看護援助技術のひとつとして、車いすへの移動動作の援助技術の演習と組み合わせ、おむつ交換の方法も学ぶ工夫を行った。
2006/7/3、2007/7/2、2008/7/18、2009/7/8 老年看護方法論の看護過程展開の講義の最終コマで、学生の看護場面のイメージ化が効果的になるような演習『模擬患者(SP)導入の学習』を取り入れた。演習では麻痺があり退院後の生活に不安を持つ高齢者に有効な援助方法を考え、高齢者の意思決定を支える援助について理解するという目的で代表学生2名が1名ずつ実施、フィードバックや意見交換により学習を深めた。実際の反応を確認できること、看護場面を共有することで高齢者の意思を捉え、尊重することの重要性を学んだ。ワークシート、実習後のレポートにより評価を行い、検討を続けている。平成19年20年度は、1人の高齢者のSPのみの特徴だけが影響することがないように高齢者2名のSPとし、学生2名の代表が看護師役を経験し、全体でのフィードバック・意見交換し学習した。実際のSPの場面により自分の看護実践方法をイメージし考えることができ、実習の際にもこの場面を想起し、活かすことができている。高齢者の意思を尊重するという態度へもつながっている。
2005/11/、2006/11/、2007/11/、2008/10/、2009/10 老年看護学概論の講義において、地域高齢者を授業に参加していただき、『地域高齢者との交流』を取り入れ、学生の関心を高めるとともに高齢者の生き方に触れ、理解を深める目的で実施している。高齢者1人に対し、学生を数名にし、学生が話す機会が多くなり、高齢者の生き方、価値観を理解するとともに高齢者に対して尊敬の念をもち尊重した態度で話を聴くことができた。ワークシートやレポートにより、学生は関心を高め、真摯な態度で参加し効果的な学習となった。平成18年度からは、高齢者模擬体験と組み合わせて行っているため、高齢者の身体的機能の低下を理解するとともに、高齢者の交流で生きざまに触れ、生活状況や価値観を知ることで理解が深まっている。学生の参加状況を良くするため、高齢者の人数を増やし、学生数を少なくし話しやすいグループ編成とした。参加高齢者は地域の生涯学習のサークルメンバーへ毎年円滑に依頼できている。
2002/度~2007/度 老年看護学概論において高齢者の入所施設で抑制(身体拘束)の場面を想定し、体験することで、高齢者の立場や人権を考える演習を実施した。2002年度から実施しているが、当初場面を医療施設で行ったが、安全のため仕方ないという判断を行いがちとなることが授業評価およびアンケートにより確認できた。そこで、場面を介護保険下の老人施設に変更し、認知症高齢者などの条件設定をより具体的にし、3つの場面を想定し『抑制の演習』を実施した。体験をもとに抑制を行う際の説明方法をどのように行うのか、また抑制を受ける高齢者や家族の心理はどのようなものか、意見交換する。抑制にかわる具体的方法の検討までを行うこととした。高齢者模擬体験を行い、この演習でさらに高齢者の立場の理解を深め、高齢者の人権の尊重の重要性を理解するようにしている。2005年度からは、高齢者模擬体験を高齢者の特性の理解に位置づけ、おむつ着体験に変更し、抑制の演習と組み合わせた。また、医療場面を加えた4場面で演習を行い高齢者の尊厳を考える内容とした。2007年度は、同様に行うが、現場の状況の変化を踏まえ、医療場面とその他の倫理的配慮を必要とする内容で意見交換し、意識付けを行うようにした。2008年度からは近年身体拘束禁止が徹底されてきたことや学生同士で抑制を行うことの倫理的側面を考慮して、実際の抑制場面の演習を取りやめ、討議形式に変更した。
2008/度 高齢者の尊厳を考える授業(老年看護学概論)を2008年度からは、学生同士で抑制をする演習の倫理的側面を考慮し、抑制場面の実際の演習を取りやめた。そこで過去の実践現場の抑制と廃止の取り組みのVTR視聴を行い、高齢者の虐待や身体的拘束の実態や要因を理解する講義を行った。その後学生のこれまでの実習や生活場面で『高齢者の倫理』に反するような場面や気になった場面などについてグループでの討議を行った。なぜそのような場面や状況に陥るのか、原因や要因は何が考えられるか、予防や対策はなかったのかなどの討議と発表を行い、高齢者の尊厳を支える看護について学んだ。グループワークや発表、レポートの中から、学生は自分に関係のある状況や他の学生の話を聞くことで身近に感じ取り、看護倫理の基本や高齢者の人権について学んだことを確認できた。
2010/12/17・20、2009/11/24、30、12/7 高齢者の尊厳を考える授業(老年看護学概論)を2009年度からは、まず過去の実践現場の抑制と廃止の取り組みのVTR視聴を行い、高齢者の虐待や身体的拘束の実態や要因、高齢者の倫理原則を理解する講義を行った。学生の倫理的側面を配慮し、おむつ装着体験を自宅で経験し、その感想や思いをもとに高齢者の思いや援助の在り方について考える素材とした。また、その後学生のこれまでの実習や生活場面で『高齢者の倫理』に反するような場面や気になった場面などについてグループでの討議を行った。なぜそのような場面や状況に陥るのか、原因や要因は何が考えられるか、予防や対策はなかったのかなどの討議と発表を行い、高齢者の倫理原則をふまえ、高齢者の倫理問題と尊厳を支える看護について学んだ。グループワークや発表、レポートの中から、学生は自分に関係のある状況や他の学生の話を聞くことで、また、その問題に対して真剣に検討することで、看護倫理の基本や高齢者の人権の尊重の重要性について学びを深めることができた。2010年も同様にVTR視聴とおむつ体験、倫理的なことで過去の気になった場面の内容でグループ討議、全体で意見交換とまとめを行い、さらに高齢者の尊厳についてそれぞれのレポートから、学びを確認できた。
2009/6/2、2010/6/2、2011/6/6 老年看護方法論の「認知症高齢者の理解と看護」の演習を認知症高齢者の模擬患者を導入し、企画した。認知症高齢者の思いを知り、コミュニケーションの方法を学ぶ。また、介護家族の思いを理解すること、看護者のあり方を学ぶことを目的とした。クラスを4グループに分け、1名のSPにいくつかの場面の中から2場面を実施してもらい、約28名の学生の中から学生が1名ずつ看護師役で対応する。演習で学生は初めはSPの会話や行動に戸惑いながらも、実際演じる場面が設定されると、どのように対応しようかという検討がなされ、実践への準備ができたという学びをレポートから確認できた。
2012/4/~7 インタープロフェッショナル教育(4年生)の授業で、これまでの臨地実習の中で、対処困難事例や多職種で関わった事例など各自が持ち寄り、実践現場でよく起こりがちな事例を3事例設定し、学生のグループによる意見交換を行った。それをもとに、3事例ごと、その事例に関わる専門職種の実践家数名と学生の意見交換の場を3事例行うことで、チーム医療における専門職種の役割と看護職の役割、連携の重要性の理解が深まった。
2012/11 高齢者生活支援論(2年生)の高齢者の倫理的課題についてのグループ学習で、主体的な学習、学習意欲の向上を図るため、課題に対するグループワークの自己・他者評価にピア評価を用いた。ワークの終了後にメンバー対するメッセージを符箋に書いて、本人に渡すことで、自己のワークを振り返ることができる。また、グループワークを推進するため、学習効果を図ることができた。学習目標の達成も高まった。
2015/1 高齢者生活支援論(2年生)の高齢者の倫理的課題についてのグループ学習で、主体的な学習、学習意欲の向上を図るため、おむつの装着の体験を取り入れている。また、DVDによる倫理に関する場面を共通の課題として用い、課題に対するグループワークを行い、発表・意見交換を行う。倫理に関する感受性を高め、問題解決を図るように分析方法を提示し、学習目標の達成も高まった。

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